top of page

メインイベント

震災からちょうど2年。

2013年3年11日。

 

渋谷公会堂で実施される公益社団法人 東京青年会議所様の3月例会との共同開催という形で、メインイベントを実施しました。

 

今回は、ついに世界記録に挑戦です。

 

製作する【世界最大のおむすびアート】は、プレイベントで製作したものの約10倍の大きさ。
また、この時点で天神屋様が保有されているおむすびアートの世界記録の約1.5倍の大きさとおむすびの数になります。

 

デザインは、「おむすびで福島と日本全国を結ぼう!」をテーマに大変凝ったものになっています。

05:50

 

朝6時前の渋谷公会堂です。

まだ薄暗く、人影は全くありません。

 

この日の天気予報は晴れ。

 

しかし、気温が前日より10度以上に低く、この時点では4度。

 

寒い!

この日1番乗りのスタッフを記念撮影。


まだ眠そうな笑顔でピース。

 

「なんか今日、めっちゃ寒いッスね!」

06:00

 

他のスタッフがイベント会場に向かっている間に、会場設営が始まりました。

 

「おむすびアート」の大きさが、これまでのプレイベントの約10倍。

 

アートの舞台を作る人数も多く、機材も本格的です。

07:30

 

スタッフも集まり、ミーティングが始まりました。

 

今回のスタッフは、11大学から総勢44人の学生が集まりました。

 

これまでのプレイベントでは、10人未満で運営していたので約5倍です。

 

当日のスケジュールや各担当について、時間をかけて確認していきます。

08:00

 

「おむすびアート」の舞台が完成しました。

 

当たり前ですが、プレイベントと比べると断然大きい!


ここに、現時点での世界記録の約1,5倍の大きさそして数になる、31,100個のおむすびを並べます。

 

事前に並べ方を綿密に計算はしたものの、舞台の実物を見ると予定時刻までに完成させられるか不安になります…

08:30

 

会場に、おむすびが到着しました。

 

スタッフ総出で、おむすびを車から舞台の上に運んでいきます。

 

今回のおむすびは、株式会社K-POINT様の都内と静岡県浜松市(会場から約250km)の工場で作られたものです。

 

ドライバーさん、朝早くからお疲れ様です。

 

「重いから、気を付けて運んでねー!」

こんな感じで、ケースにはミッシリとおむすびが詰められています。

 

今回おむすびの”黒”に使用している海苔は、はごろもフーズ株式会社様からご提供いただいたきました。

 

他の色は、いわゆる食紅で色づけしています。

09:10

 

いよいよ、『世界最大のおむすびアート』制作開始です。

 

スタッフが、各グループに分かれて自分の担当の部分を並べ始めました。

 

来場者のみなさんには11:00から参加していただくとして、時間的に余裕を持たせるため事前にスタッフである程度並べておく作戦です。

 

この一つ一つのマス目に、「くろ」や「ちゃ」など書いてあり、そのマスにその色のおむすびを並べていきます。

さっそく、ピンクの地に何か文字のようなものが浮かんできました。

 

これは、いったい何と書いてあるのでしょうか…?

こちらは、犬をつれた人でしょうか。

 

この姿、どこかで見たことがあるような…。

「おむすびアート」の舞台の横では、ポスター展示も行っています。

 

内容は、先日スタッフで福島県を東から西まで取材したものです。

 

風評被害に苦しむ生産者の声、被災地に住む方の生の声や、いまだ津波被害にあった家屋が放置されている旧警戒区域内などを取材しました。

13:30

 

完成が近づいてきました!

と言いつつ真っ白ですね。

 

これは、直射日光がおむすびに当たるのを避けるために、並べ終わった部分にシートを敷いているためです。

 

この後の完成セレモニーでは、このシートを一気にめくってアートを公開します。


ということにしたのは、急遽この段階で決まりました…。

こんなにちっちゃな男の子も、おむすびアート制作に参加してくれました。

 

「ここに黒のおむすびを置こうね」

 

「うーんしょ!」

14:20

 

おむすびを並べ始めてから、約5時間。

 

「おむすびアート」は残り5個を残して完成となります。

 

周りには完成セレモニーの開始を待つ人が、ぞくぞくと集まってきました。

 

ついに【世界最大のおむすびアート】のお披露目の瞬間です!

完成セレモニーが始まり、除幕式が行われています。

 

たくさんの方がカメラを手にして、シャッターチャンスを待ち構えています。

 

いよいよ【世界最大のおむすびアート】の全貌が明らかに!

これが、31,100個のおむすびで作った【世界最大のおむすびアート】です!

 

色んなキャラクターや、文字が書かれていますね。


右下には、「2013.3.11」と日付が入れられています。

 

次は櫓にのぼって全体を写した写真です。

これが、「世界最大のおむすびアート」の全体像です!

 

う、うーん…。
これ、よくわからないですよね。

 

普通に見ても「おむすびアート」が大きくて良く見えないだろうと、アートの手前に櫓を組みました。


その櫓の上から撮影したのですが、予想以上にアートが大きすぎて高さが全然足りませんでした。

 

ということで、福島民報様が撮影された写真を掲載させていただきます。

会場に来ていただいたみなさまとの、記念撮影です。

 

左の画像をクリックしますと、福島民報「おにぎりアート3万1100個 世界記録に挑戦 東京」の記事をご覧いただけます。

(記事の公開期間は終了しました)

もう一枚!


渋谷区広報課様もすばらしい写真を撮影されていたので、許可をいただきリンクを貼らせていただきました。

 

左の画像をクリックしますと、渋谷区広報課のしぶやフォト日記のサイトにリンクします。

「おむすびアート」の元のデザインがこちらです。

 

「おむすびで、福島と日本全国を結ぼう!」というテーマで、福島県以外の46都道府県の名物が手をつないでいます。

 

そして中心には、福島県を代表し現在NHK大河ドラマ「八重の桜」の主人公にもなっている新島八重と鶴ヶ城をデザインしています。

 

両脇には「日本全国を結び」「みんなで福島を応援!!」というメッセージが添えられています。

【中央】「新島八重」と「鶴ヶ城」(福島県)
    (「ハンサムウーマン八重と会津博ロゴ」を使用しています)

 

【1段目】左から、メロン(北海道)、リンゴ(青森)、秋田犬(秋田)、サクランボ(山形)、ずんだ餅(宮城)、

     わんこそば(岩手)
【2段目】下仁田ネギ(群馬)、餃子(栃木)、水戸黄門の印籠(茨城)、草加せんべい(埼玉)、シュウマイ(神奈川)、

     落花生(千葉)、東京タワー(東京)、ほうとう(山梨)
【3段目】メガネ(福井)、日本酒(新潟)、チューリップ(富山)、加賀友禅(石川)
【4段目】白川郷(岐阜)、野沢菜漬け(長野)、富士山(静岡)、天むす(愛知)
【5段目】甲子園球場(兵庫)、真珠(三重)、信楽焼(滋賀)、鹿(奈良)
【6段目】南行梅の梅干し(和歌山)、たこ焼き(大阪)、舞子さん(京都)、厳島神社の鳥居(広島)
【7段目】桃太郎(岡山)、梨(鳥取)、シジミ(島根)、フグ(山口)、鳴門金時(サツマイモ)(徳島)、

     うどん(香川)、みかん(愛媛)、カツオ(高知)
【8段目】辛子明太子(福岡)、カステラ(長崎)、ムツゴロウ(佐賀)、マンゴー(宮崎)、阿蘇山(熊本)、

     西郷隆盛(鹿児島)、別府温泉(大分)、ゴーヤ(沖縄)

完成セレモニーは、まだまだ続きます。

 

14:46に被災地に向かって黙とうをした後、「おむすびアート」完成のカウントダウンです。

 

残り5個を、福島から東京に避難されている方などが一つずつ置いていきます。

 

緑と太陽の会 原会長が「おむすびアート」に残った空白の前に立ち、そっと31,100個の最後の一つを置きます。

(緑と太陽の会は、福島県喜多方市の生産者団体です。)

完成の瞬間、一斉に拍手がわきあがります!

続いて、原会長へのインタビューです。

 

原会長は、現在の福島県の風評被害による苦しみについてお話されました。

【世界最大のおむすびアート】のサイズを計測します。

 

測量士の資格を持った方に、専門の機材を使用して厳密に計測していただいています。

 

こうした証拠を揃えてギネスワールドレコーズ社に送ることで、世界記録として認定されます。

 

ちなみに「おむすびアート」の世界記録は面積によって決まります。

 

つまり、おむすびを何個使ってるかは関係ないんですね。

この日は、被災地3県のゆるキャラも参加していただきました。

 

左から、八重たん(福島県)、むすび丸(宮城県)、わんこきょうだい(岩手県)の3名(?)です。

完成セレモニーの最後は、みんなで手をつないで「花は咲く」を合唱しました。

15:00

 

完成セレモニー終了後は、みなさんで写真撮影の時間です。

 

多くの方が「おむすびアート」の写真を撮っていました。

今回も「おむすびアート」にも使用している福島県産コシヒカリを販売しました。

 

もちろん完売です!

15:30

 

そして、次は来場者のみなさまや協力企業へのおむすび無料プレゼントをします。

 

スタッフ総出で、急ぎおむすびを箱や手提げ袋に入れています。

 

直接「おむすびアート」を見ることができたのは、たったの1時間。

 

はかない!

16:00

 

そして、おむすびプレゼントの開始です。

 

たくさんの方が、続々と福島県産コシヒカリで作ったおむすびを受け取っていきます。

 

どのくらいたくさんの方かと言うと…

こーんなに、たくさんの方が並んでいます!

 

というか、あまりに多すぎて、後ろの方がどうなっているのかよくわからないですね…。

行列から少し離れたところで、さっそくおむすびを食べている親子がいらっしゃいました。

 

「おむすび、おいしー!」

16:15

 

プレゼント開始から、たった15分でこの状況です。

 

31,100個ものおむすびが、ほとんど無くなってます…。

17:30

 

全てのおむすびを受け取っていただいて、イベントは終了です。

 

長い1日でしたが、多くの方に福島県の農・水産物に対する風評被害を知っていただけました。

後日【世界最大のおむすびアート】が、世界記録に認定されました!

 

主なスタッフで記念撮影です。
 

構想段階を含めると実に2年かけて、ようやく、ようやく世界記録に認定です。


これまでの苦労、そしてたくさんの方に協力いただいたことを考えると、本当に感動です。

【世界最大のおむすびアート】に使用した福島県産米は、有限会社中野商店(喜多方市)様と株式会社中村商店様に提供していただきました。

 

福島県では、2012年度から全量全袋検査を実施しています。

 

提供していただいたお米は、どちらも全量全袋検査に加え、別途厳しい「放射能精密検査」を実施し、放射性ヨウ素および放射性セシウム双方とも、検出限界下限1.0Bq/kgに対して「不検出」という結果が得られたものです。

 

また、福島県で獲れる最高のお米を召し上がっていただきたいということで、最高級コシヒカリを提供していただきました。

bottom of page