ホーム > プロジェクト > 2nd 世界最大の大豆アート > 世界記録 挑戦
「世界記録に挑戦!!~シードアートで世界一の武者絵~」 世界記録に挑戦!
福島第一原発から30km。
現在も1/3が居住制限されている街、南相馬。
その南相馬の高校生が、「世界最大の大豆アート」に挑戦しました。
しかし、生徒たちの挑戦は世界記録だけではありません。
そこに込められたメッセージとは…
今回挑戦する世界記録は、「LARGEST BEAN MOSAIC
(豆で製作したモザイク画)」です。
相馬農業高校の生徒たちが、モザイクアートづくりに必要な大豆を運び込んでいます。
今回使用した豆は、約2トン。
会場となるのは、市内にある小川町体育館です。
プロジェクトが始まってからの3か月間、この日のために準備を続けてきました。
初日は、ダンボールを設置し、下絵となる部分に豆を並べて枠をつくります。
体育館いっぱいに広げられたダンボールに豆を並べるのは気が遠くなりますが、生徒たちは協力しながら作業を続けています。
枠の中に、豆を流し込んでならします。
一見簡単そうに見えますが、豆の重なりや隙間があると完成時の見栄えが悪くなるため、丁寧さが要求される作業です。
ここで、桜井勝延南相馬市長が飛び入り参加。
高校生たちと一緒に、豆を並べていきます
ここで2日目が終了です。
黒豆も入ったことで、かなり絵ができてきました。
最終日は、3日間で最も多くの来場者に来ていただきました。
ここまでくれば、完成まであと少しです。
このプロジェクトの代表を務めた山田裕亮くんと、相馬氏第33代当主嫡男の
相馬行胤氏によって、最後に残った部分に豆を入れて完成です。
力を合わせて完成させたモザイクアートに、鎌倉時代から伝わると言われる伝統の神事「相馬野馬追」の勇壮な甲冑武者が姿を現しました。
これまでの世界記録は、2012年にコソボ共和国で製作された60㎡。
今回完成したモザイクアートは、縦 20m、横 15m、面積 300㎡で、現在の記録を大幅に上回る大きさです。
完成セレモニーでは、代表の山田裕亮くんがこのプロジェクトに込めたメッセージを伝えました。
「今回の目標は、世界記録の達成だけではありません。
その向こう側にある農業の再生です。
このプロジェクトで高校生の頑張っている姿を見てもらって、地域に住むみんなで南相馬の復興を加速させていきたいです。」